決起集会 2018/7/28 in 豊田
本プロジェクトを契機に発足した「バスロケ世直し隊」は、第13回日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM)の開催に合わせ、2018年7月28日(土) に愛知県豊田市にて決起集会を行いました。
日本のバスロケの今
現在日本には、バスの現在位置や遅れ状況を把握するバスロケーションシステム(バスロケ)が多数導入されています。
しかしその情報提供は、バス会社別にバラバラなWebサイトやアプリ、一部のサイネージなどに限られ、その機能や品質も様々で、利用者が欲しい時に欲しい情報をすぐに得られません。
またバスロケ情報は、遅延対策などバスサービス改善のための分析にも有用です。しかし、バス会社内やシステム内に埋もれており生かされていません。
このように効果の乏しいバスロケの導入に、国や自治体の補助金が消化されています。また、複雑なシステムの運用はバス会社の負担にもなっており、人材不足に拍車をかけています。
私たちの解決策
私たちは、バスロケデータの標準化・オープンデータ化により、この問題を解決したいと考えています。
標準化されたバスロケ情報がオープンデータとして流通し、サービスを簡易かつ誰でも自由に開発できるような「バス情報エコシステム」を構築していきます。それにより、バス情報が多様なサービスを通じて利用者に行き渡り、バスを安心して便利に利用できる世界の実現を目指します。
私たちの取組
私たちは下記の取組を通じて、「バス情報エコシステム」の実現を目指します。
1. 地域におけるバスロケデータの標準化・オープンデータ化の支援
- Urban Innovation KOBE「神戸から日本のバスロケを立て直す」
- 岡山都市圏 バス事業者主導によるバスロケデータの標準化・オープンデータ化
- ※その他 複数の地域で企画中
2. 日本におけるノウハウ集積・政策提言
- 国土交通省「標準的バス情報フォーマット」の拡張提案
- Google Mapsで使われている国際的なデファクトスタンダード「GTFS Realtime」ベース
- バスロケに関するノウハウの集積
- 補助金、電子申請などの制度への提言
3. 技術開発
- 標準化・オープンデータ出力に対応したバスロケ製品の開発
- バスロケデータを用いた情報提供、分析システムの開発